Leathersmith Diary

今日は非常に悲しいお話です。

２００７年１２月１日、ナバホ族ジュエリーアーティスト　ギブソン・ネズさんがお亡くなりになりました。７００以上の賞を受賞し、ハイクオリティな石を、分厚いシルバーで飾る、ネズさんのジュエリーはどのジュエリーにも負けない存在感と繊細さを併せ持っていました。

以前にお話しましたが、僕は以前、インディアンジュエリーショップに勤めていました。実際、現地に飛びアーティストの方々とお会いし、ジュエリーを仕入れていました。

アリゾナ州フェニックスにある博物館に立ち寄ったとき、
ひときわ僕の目を引くリングが置いてありました。
そこには貫禄のある体で笑顔の素敵な人が立っていました。
ギブソン・ネズさんでした。

僕がそのリングを着けると、「似合ってるよ」と笑顔で言ってくれ、
僕にそのリングを譲ってくれました。
当時、僕はツイストパーマをかけていて、その風貌を見たネズさんが僕に「ビートルジュース（アメリカのアニメに出てくるお化け？）」とあだ名を付けてくれました。

「僕は日本にはジュエリーを売らないんだよ。アメリカの分だけで精一杯なんだ。でもビートルジュースのお店なら特別に譲ってあげ...